医者に家にきてもらい診察を受けたい、どうしたらいいでしょう?こういったことを「在宅医療」といい、「往診」と「訪問診療」に分けられます。病院へ連れて行くのが負担であるとか、寝たきりで病院へ行けないといった場合、医者に家にきてもらうことができます。
「訪問診療」は、基本的には訪問診療をおこなっている病院と契約をして、月に2回、医師と看護師が決められた時間にやってきて病院と同等の診察をして処方箋を書いてくれます。
「往診」は、かかりつけ医が患者に体調不良などで呼ばれた場合に出向いて診察をすることをいいます。しかしながら、かかりつけ医が毎月往診をしてくれることもあるようなので、月2回と決められている「訪問診療」より、月1回来てくれる「往診」の方が明らかに安く済みそうです。
用語の定義はWikipediaで確認してください>在宅医療 Wikipedeia
ここでは、訪問診療を利用している体験談などをまとめています。私も初めての時は内容や料金が不明でしたから、参考にしてください。
訪問診療どうやって受ける?
どうやって訪問診療を決めたのか?引っ越してきた地で新たにかかりつけ医を探さなければいけなかったうちの場合です。
まず、居住地周辺の訪問診療を行っている病院を検索しました。うちの条件にあいそうな訪問診療を専門にしているところに電話をして詳細をききました。
保険証や介護保険証、かかりつけ医の紹介状や処方薬がわかるものなどをファックスまたは郵送して欲しいと言われました。先方で精査して、先方が受け入れるかどうかを決めるというスタンスのようでした。
その後、院長の訪問があり、母の体調など状況を聞きにきて、今後、訪問診療をしていくうえでの説明がありました。契約をして診察代は銀行引き落としとなりました。担当医が決まり、定期的にいつ訪問診療があるか日程が決められました。
まとめると下記のような流れになります。
①周辺の訪問診療をしている病院を調べて電話をする
②先方から訪問を受けて契約をする
③決まった日程で訪問診療を受ける
実際に医者がやってきて何をするかというと、問診、血圧、体温、パルスオキシメーターで呼吸数と脈拍を測定して、聴診で胸の音を確認するだけです。
中性脂肪や高脂血症の薬を飲んでいるので、数ヶ月に一度、血液検査をします。あとはインフルエンザの予防注射などもしてくれます。
訪問診療のデメリットとメリット
訪問診療のデメリットはズバリ金額が高いことです。もちろん、通院するより医療費が高いのは当然です。医者と看護師が家に来てくれるのですから高いのは当たり前でしょう。それに見合ったメリットがあるなら、高い医療費を支払うのは仕方がないですが、通院できるならそちらを選んだ方がいいと思います。
うちの場合ですと、医療費は通院していた頃と比べると約8倍になりました。もっとわかりやすく言うと、月1,000円の医療費が8,000円になったということです。
対して、メリットは通院する手間が省けることです。これまでは、足の悪い母を病院に連れていくだけで時間的にも体力的にも大変でしたから、その分の負担がほぼなくなります。訪問診療を受ける日だけ、部屋を片付けておけばいいだけですから。
そして、通院といっても診察までの待ち時間もありますよね。病院が混んでいる場合や、コロナ禍では人が多い場所で待つ負担と危険がありました。そう考えるとメリットはデメリットを上回ると言えます。
訪問診療の疑問についてはこちらが分かりやすいです。日本訪問診療機構 よくある質問
往診も視野にいれて
うちの場合以前は、かかりつけ医に私が母の薬だけをもらいに行っていました。3ヶ月間は薬だけ出してもらうことがOKでしたが、4ヶ月目は診察を受けないといけません。でも、持病の薬をもらうだけなら、聴診器を当てるくらいの診察を受けなくても大丈夫なんですよね。
そして、現在は「訪問診療」を選択していますが、「往診」の方が医療費を抑えらえるとわかりました。ただ、うちは引っ越してきて一からかかりつけ医を探すのが難しかったこと、都内などと比べて周辺に病院が少なく選べないことなどから、現在の訪問診療を専門にしているクリニックにお願いしました。
もし、健康状態が悪くないことを前提にすれば、月に一度、往診をしてくれる医者がベストじゃないかなと思います。個人的な意見ですが…まぁお金があれば、訪問診療のほうが楽ですよ。
病院に連れて行くのが負担で、医者が家に来てくれたらいいのにと感じているなら、「市町村名 訪問診療 往診」で検索すれば、近くの病院やクリニックがわかりますよ。
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